※内部の配線がバキバキに硬化
分解整備しない限り通電不可
※モーターのファンが内部で干渉
※火災・感電の危険！

昭和10年代前半の16mm映写機・アローSS型です。朝日電機製作所製造。
スプロケット・クロー共に両目。
モーター位置と電動巻き戻し機構、750wランプなどがS型との相違点で、当時の最高級モデルと思われます。

経年を考えると外観は良好だと思います。
塗装の多少の剥げや固まったオイルの付着などはあります。

レンズは大映写用の焦点距離2インチ半の物だと思います。状態は良好と思いますが、後玉全体に薄く白カビが生じています(画像9)。

映写ランプは750wとすさまじい発熱ですし、突入電流で一瞬で切れる恐れもあるので、点灯確認していません。モーター回転テストはランプを外した状態で行いました。
モーターのファンがカバーと接触気味なので、ネジを外して少しカバーを浮かせた状態で通電してみました。モーターは軽い動作音で回転しました。速度調節できましたが、調速ノブの動きはザリザリと硬いです。また、わずか10秒程度の通電で焦げた様な異臭が漂いました。
ランプハウスのコンデンサーレンズは2枚とも大きなヒビが入っています。
電圧計はランプに掛かる電圧を表示する物なので、針が振れるか確認出来ていません。

アームを起こすのには少し力が要ります。
ツマミを引くとか定位置でロックされるといった機構はありません。
モーターから正面の三段重ねのプーリー(兼手回しノブ)までのベルトと、プーリーから供給側リール取り付け部へのベルト(巻き戻し用)が欠品です。
シャッターは手動でスムーズに回りました。
フィルム送りのクローも動いていました。
しかし下部スプロケット(トーキーシャフトと連動)の動きがあまり良くありません。内部は古いオイルとグリスでべちょべちょでした。

木製ケースはボロボロで、蓋の片方が完全に外れています(蝶番のネジ釘類も全て無くなっている)。
付属品は、オリジナルではない電源コード、電源端子変換アダプター(画像4)、油注しです。
この電源コードは上手く挿さらないので、手頃な1個口の延長コードを用意した方が良いです。

ざっとこんな感じで、フィルムが送られるかなどの確認もしておりませんので、ノークレーム・ノーリターンでお願い致します。
お届けする物は画像のとおりです。
ヤマト運輸で発送致します。