1959年 広島県生まれ、京都芸術短期大学卒業、在学中、青木敏郎「大徳寺絵画研究所」に通う、2005年 アメリカ合衆国アート・リニューアル・センター(ARC)・国際公募人物部門一等章受章、2007年 小磯良平大賞展佳作、2009年 アメリカ合衆国アート・リニューアル・センター(ARC)・グランプリ「ベスト・イン・ショウ賞」受賞、2013年 古吉弘展(ギャラリーアートもりもと)、2013年 クリスティーズ・オークション(ロンドン)にて5号の作品が高額落札（約815万円）、個展、グループ展多数、現在：無所属

京都芸術短期大学在学中にフェルメールらが活躍したオランダの古典絵画技法を継承する青木敏郎に師事する。
皇后雅子様の父君である小和田恒氏の提案により、ハーグの国際司法裁判所の歴代所長の一人、安達博士の肖像画が作者によってオランダに贈られ、2006年には同裁判所で除幕式が行われました。
国内ではもちろんのこと世界的に高く評価され、現代リアリズム絵画の1人としてカリスマ的な人気を博す現代日本を代表する人気画家です。
2018年では世界最大規模のオークションハウス〈クリスティーズ〉において、4号の作品が1，070万円で落札されました。
最近では、作者の作品を入手できるのはクリスティーズ・ロンドンと国内オークションなど限られており、国内で入手することが非常に困難になっています。

本作は、入手困難を極めている 古吉弘 油彩 10号大と大型・希少な肉筆油彩作品です。
作者のホームページに本作と同じモデル「BENI」の作品が掲載されています。
http://paintingsfuruyoshi.g1.xrea.com/works-figure2.html

金箔地の上から深い緑にて緻密に描かれた金色の花模様の室内を背景に描かれた少女。
オリジナルの金箔張りの豪華な額縁は、作品の価値と鑑賞性を際立たせます。

一輪の花を手に持ちポーズを取りながらも、目線が横に移った少女のふとしたあどけない一瞬を見事に捉えて描かれています。
目鼻立ちの整った少女の顔は愛らしく、ほのかに色づいた頬の柔らかさや温もりも伝わってきます。
少女がまとった宮廷女官を思わせる衣装は、巧妙な陰影表現と細密描画によって、絹の光沢と柔らかな質感、優美な花模様の刺繍が実物にも勝る高貴さで表現されています。
一輪の薄桃色の花が少女の可愛らしさを演出し、生きた少女とその場で対峙しているかのようなリアリズムの最高の完成度を誇る名画です。